てのひらの闇

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買ってから随分経ってたけど、おととい位から読み始めて今日読み終わった。

藤原伊織お得意の(?)ハードボイルド。例によって主人公は一般社会に溶け込んでいるもののどこか距離をおいた生き方をしている。読んでいくうちに主人公の素性も明らかになっていくんだけど、やっぱり例によって生き方がかっこいい。その他の登場人物も個性があって話にしっかりからんでいる。やり過ぎ感が無きにしも非ずだけど。

テンポが良すぎるぐらいに話が進み、エンターテインメントとして飽きさせることはないと思う。この人の小説に外れはないから安心してお金を払えると思う(といっても文庫本を中古で買ったんだけど)。

amazonのレビューを見ると「かっこいい登場人物」ってのはみんな思ってるみたい。あるレビュアーによる

「この人の文章の上手さは定評あるところですが、その上手さを剥ぎ取ってしまえば、結構ありきたりな元極道の生き様が予想通りに小出しにされてゆくシンプルな物語。(中略)まあ、てのひら程度の闇がこの人の限界だとは思わないけれど、ここら辺から抜け出す新境地が欲しいと個人的には思っておるのだが、この人の売りである文章力を生かすのもこういう設定がしっくりくるからして、イメチェンは難しいような気もするなあ。」

って意見にもある程度同意だけど、「ダックスフントのワープ」とかの毛色の違う小説もいくつか書いているし、まだまだ底は見せていない気がする。

もひとつamazonのレビューからだけど、著者を女性と勘違いしてる人がいた。まぁ名前は伊織ってのは女性っぽいけど、ちょっと調べりゃわかるだろうに、、、

なお藤原伊織は数ヶ月前、悪性の癌である事を公表した。回復してほしいね。あと、今後の作品にどう影響するんだろ?


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このページは、kazuが2005年7月20日 01:50に書いたブログ記事です。

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